事業継続に不可欠なバイタルレコードマネジメント
1.事業継続(BCP)の特性
①経営戦略としての位置付け
BCP対策が差別化とコーポレートガバナンスを強化し、マーケットシェアを左右。
②経営者のトップマネジメント
様々なリスクの仲から事業停止を想定し、事業継続と復旧の優先順位化し、真に必要なものを選び、対応すること。
③結果事象による対応方針のポイント
局所被害、広域災害、システム障害、ステークホルダーへの対応、存続に関わる重要文書(バイタルレコード)
2.バイタルレコードとは
特に企業の存続に関わる文書や代替情報が他に求められない文書・記録であり、
バイタルレコードが失われると事業に支障をきたすことから、そうした文書・記録の特定、複製化や分散管理など管理方法の検討、緊急時の利用・活用手順の検討などを行うことが望ましい。(経済産業省2005年3月、事業継続ガイドライン)
Step 1 バイタルレコードの特定
・緊急対応・復旧回復のための実施項目の抽出
・上記の実施に不可欠な文書を抽出(文書名・形態・量)
・バイタル・レコード特定のための「定義」「考え方」の策定
Step 2 バイタルレコードの保護
・文書ステータスなどから保存対策を設定
・オンサイト/オフサイト
・複製(電子化/マイクロフィルム化)
・分散、疎開
・耐火金庫などの安全装置設備(トランクルーム)
・疎開先の要件定義、コスト調査
3.危機対処の失敗は企業存続にかかわります。
① 災害もしくは長期にわたる事業中断を経験した会社5社の内2社は業務を再開できず、残り3社の内1社は2年以内に事業から撤退。
② 突発的なデータの損壊にさらわれた企業が2年後に生き残る割合はわずか6%、残り43%は業務を再開できず、51%は事業から撤退。
③ ITに依存する会社で10日間以上主要コンピュータシステムを使えない状態になると財務的損失を取り戻せずに、50%が5年以内に事業から撤退。
(出展:アメリカの市場調査会社など)
弊社のバイタルレコードサービスライン
- バイタルレコードマネジメント構築のためのコンサルテーション
- バイタルレコードの文書整理、目録作成からデータベース化
- バイタルレコードの電子化と文書管理ソフトウェアの提供
- ISO11506に準拠した電子データからマイクロフィルム化(長期保存)
- 原文書保管・集荷サービス